自由気ままに過ごす休日のつれづれ日記

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絶品!七味家本舗の七味唐辛子〜七味唐辛子の概念が変わる

 京都清水寺の参道、清水坂にある「七味家本舗」の七味唐辛子の美味さは別格である。

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 普通、七味唐辛子といえば、食卓に常備されているあの赤い筒状の容器のものが一般的。さまざまな料理にピリッとした辛味のアクセント加えてくれる薬味である。

 しかし、京都の七味家本舗の七味唐辛子は、普段スーパーとかで売っている七味唐辛子とは、名前こそ同じであるが、全くの別物と言ってよい。まさに、七味唐辛子の概念が変わる美味さである。

 

 私がそれを知ったのは、京都のお土産にいただいたのがきっかけであるが、それを味わって以来とりこになった。

 

 香りがまるで違う。封を開けた瞬間に芳醇な香りが漂う。七味家本舗の七味唐辛子は、単に料理にアクセントを加える薬味ではなく、それ自体を味わうべきメインの一つと化す。それくらい別物である。

 

 辛さはそれほどなく、辛さというよりは香ばしさを求める薬味だ。

 七味家本舗のキャッチフレーズには、「七いろの味と香りの三百六十年」とあるが、まさにそのとおりである。

 

 これだけの豊かな香りを発する七味唐辛子には一体どんな材料が含まれているのか。実際に七味唐辛子の粉をよく見てみると、カラフルで実にいろんなものが混ざり合っているのがわかる。一つひとつそれが何かまではわからないが、原材料表示をみると、

   唐がらし

   白胡麻

   黒胡麻

   山椒

   青のり

   青紫蘇

   おのみ(麻の実)

とあり、文字どおり7種入っているようである。細かくすってあるようで、それも香り高い理由のひとつかと思われる。

 見た目は、決して赤くはなく、全体的には深緑〜黒で、一般的な七味唐辛子と全く違う。

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 先日、久しぶりに七味家本舗の七味唐辛子を手に入れた。さて、これを堪能するには何がいいか。繰り返しになるが、料理よりも七味唐辛子がメインになるのである。

 その七味唐辛子を味わうのに適した料理はいろいろあるが、一番は、温かいうどんである。

 この真夏のクソ暑い中、温かいうどんを食べるのか、少し迷ったが、あの七味唐辛子を味わうためなら。

 うどんを茹で、スープはもちろん関西風のヒガシマルのうどんスープを使用。具は、シンプルに、ネギ、天かすのみ。

 

 出来上がったあつあつのうどんに、あの七味唐辛子をふりかける。つゆの上に七味唐辛子の粉がさーっと広がるのと同時に、あの芳しい香りが漂い、食欲を刺激する。

 スープをすする度、うどんをすする度に、七味唐辛子の香りが鼻の奥に広がっていくのである。これこれ、これを求めていたのだ。

 気がつくと、あっという間に食べ終わっていたのだが、その後、汗が吹き出て止まらなくなったのは言うまでもない。

 

 七味唐辛子が合う料理として、肉じゃがや、味噌汁なども美味しかった。

 次に試してみたいのが焼き鳥。美味しくないわけがない。焼き鳥を家で食べる機会はなかなかないが、待ち遠しくて仕方がない。

 

 この絶品、七味唐辛子。容器の缶が付いて15グラムで1,000円くらい。まあまあのお値段ではあるが、その味わいはそれ以上。一度味わったらやみつきになること間違いなし。

 辛味が少し強い辛口もあり、レギュラーと同様、芳醇な香りはそのままである。

 是非一度味わっていただきたい。

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