自由気ままに過ごす休日のつれづれ日記

猫好き、独学ピアノ、アウトドア、DIYなど、自由気ままな雑記ブログです。

長毛種の猫のシャンプーの仕方【前編】〜愛娘の1年ぶりのシャンプー【ノルウェージャンフォレストキャット】

 私の溺愛する愛娘、3歳になるノルウェージャンフォレストキャットである。タブルコートの毛に覆われた長毛種で、毛玉のケアが欠かせない。

 最近、毛玉が多くなってきて、毎日のように処理してても、新たにできる毛玉の方が多い。毛並みがオイリーになっているせいだろうか。

 そういえば、このところシャンプーしてなかった。振り返ってみると、前回は1年ほど前になるか。

 夏になったし、シャンプーするにはいい季節である。

 とはいうものの、ほんじゃちょっとシャンプーしてやるか、というわけにはいかない。長毛種の猫を飼っている人はおわかりだろうが、長毛種の猫のシャンプーはものすごく大変なのである。気軽にやれるものではなく、相当の気合が必要である。

 今日は土曜日。特に用事もなく(いつものことであるが)、シャンプーするには絶好のタイミングである。

 よっしゃ。いっちょやったるか!

 ということで、愛娘の約1年ぶりのシャンプーに取り掛かった。

 まずは事前の準備。

 準備というのは、いろんな用具を揃えるのもそうだが、一番大事なのが毛玉をほぐすこと。これをやらずにシャンプーしてしまうと、フェルト状に絡まった毛を濡らすと更に強固に絡まってしまうのである。

 こんな感じに至るところに毛玉ができている。特にひどいのが、脇、太ももの内側、太ももの外側、お尻まわりである。

 本当は一つひとつ丁寧にほぐすのがいいのだろうが、そんなことをしていたら時間がいくらあっても足りない。シャンプーどころでない。

 私のモットー(?)は、何事も、「適度な手間と適度な成果」。

 ということで、毛玉処理の手間も適度に。

 具体的にいうと、ほぐすのに時間がかかる厄介な毛玉は切ってしまう、という方法である。

 コームとハサミ、時にはバリカンを用いて毛玉を切除する。ほぐすより圧倒的に手間がかからない。ほぐしているとついつい毛を引っ張ってしまって猫が痛がってしまうことがあるが、切除するときは、痛がることはほとんどない。

 ただ、猫の皮膚は生八橋のようにのびやすく、毛玉を切るときは、皮膚を切らないよう細心の注意が必要である。

 さて、ひととおり毛玉を取り除いたが、すでに30分ほど時間が経過。シャンプーのまだスタート台にすら立てていない。この時点で、先の行程の長さに心が折れてしまいそうになるが、気持ちを奮い立たせて、次の作業へ。

 ひとまず愛娘から離れて、浴室にてシャンプーの準備。

   ○ペット用の吸水タオルとバスタオルのセット〜すぐに手に取れるよう浴室乾燥用の物干しに吊るしておく。

   ○シャンプー・リンスを準備〜シャンプーはぬるめのお湯で溶いて泡立てておく

   ○浴槽に浅くお湯をためる〜ぬるめのお湯(38℃くらい)、深さ15センチくらい

 浴室の準備はこれでOKであるが、シャンプーの前にもう一つ準備しておくことが。

 それは濡れた毛を乾かす作業の準備である。シャンプー、タオルドライの後、すぐに乾燥作業に入れるようにしておくことは重要なポイントである。

 ところで、毛を乾かすのに我が家で使っているのは、布団乾燥機である。

 初期の頃は、人が使うドライヤーを使っていたが、片手が塞がってしまうし、音が大きいため猫が嫌がってしまう。ペット専用のドライヤーの購入も考えたこともあったが、そんな時に思いついたのが、布団乾燥機である。

 置いたまま使えるし、蛇腹のホースはいろんな方向で固定することができる。専用のドライヤーに比べるとパワー等に差はあるだろうが、これでいけるんじゃないかと思いついた。

 実際やってみたところ、非常にうまくいったのだ。それ以来、うちでは布団乾燥機を使って毛を乾かしている。

 さて、今回の作業に戻ると、リビングの一角に布団乾燥機をセット。コンセントを入れて、ホースを伸ばしておく。これでシャンプーの後、すぐに乾燥の作業に入れるのだ。

 ここまで事前の準備をして、いよいよ愛娘を浴室へ。

 あれ?娘がいない。どこだ?どこいった?

 と思ったら、リビングのカーテンに隠れていた。しかも唸り声をあげて。

 以前からシャンプーは大嫌いで、毎回、シャンプーをしようとするとその気配を察知し、ウーっと唸り声をあげていた。

 今回は約1年ぶりだし、覚えていないだろうと思っていたのだが、娘はしっかりと気配を察知していたのだ。おそるべし。

 嫌がる娘を抱き抱え、いざ浴室へ。この間、なんとか逃げ出せないかと隙をうかがう娘だったが、あえなく浴室に閉じ込められた。

 使用しているシャンプーとリンスはゾイック(ZOIC)である。

 少々値段はするが、シャンプーはしっかりと脂分や汚れを取ってくれるし、リンスはしっかりとした効き目で、持続効果が高い。これまで何度も使用しているが、毎回それを実感している。

   シャンプー:ZOIC N ホワイトニング シャンプー(全毛色用)

   リンス:ZOIC N ロング リンス(長毛用)

 いよいよシャンプー開始。まずは怖がらせないようシャワーを静かに出して、ゆっくりと背中からかけていく。この時、お湯がしっかりと地肌まで浸透するまでしっかりと馴染ませることが大切である。脇や太ももの内側、お腹の部分はやりにくいがしっかりとやっておく。そうしないと、シャンプーで洗った時、地肌まで届かず、汚れや脂分が落とせない。

 次に、あらかじめ泡立てておいたシャンプーを少しずつ手で掬って毛に馴染ませる。しっかりと地肌まで浸透させしっかりと洗っていく。結構ゴシゴシ洗っている。

 体全体をひととおり洗ったら、今度は、オイリーな部分や汚れの多い場所、特に、耳の後ろ、脇、太ももの内側、尻尾の付け根などに、シャンプーの原液で入念に洗っていく。

 娘のためにもなるべく手早くやってやりたいが、なかなかそうはいかない。

    かわいいいなあ

    じっとしててえらいなあ

    すぐに終わるからね

と声をかけつつ作業を進めるが、そうしているうちに娘にも限界が近づきつつあるようで、逃れようとする動きが多くなり、しまいには、

   いつまで洗っとんじゃー

と言わんばかりに鳴き声を上げるのである。

 シャンプーが終わり、次はリンスである。

 リンスも、はじめに洗面器にお湯で溶いて、それを少しずつ体にかけていくのだが、この作業は、あらかじめお湯を浅く張っておいた浴槽で行っている。

 かけたリンスが浴槽のお湯に落ちて混ざることになるが、リンスが混ざったそのお湯をバシャバシャ体全体にかけてやることで、リンスが満遍なくいきわたる。

 リンスを無駄なく、しかも、より効果を得ることができる方法である。我流であるが、そう信じているし、実際、その効果も実感している。

 リンスの溶けたお湯を何度もかけているうちに、濡れた毛がとろんっと滑らかになってくる。シャンプーが終わって毛を乾かした後の、あの滑らかでふわふわな毛並みが目に浮かんでくる。

 ここまでの所要時間は1時間。先は長いが、頑張ろう。

 (後編へ続く)