記念すべき10本目の記事!〜私が独学でピアノを始めたきっかけ
ブログデビューしたのが今月12日。自分の好きなことを思いつくままにコツコツと記事を書いてきたが、今日ここに10本目の記事を書いている。
たった10本で?「記念すべき」とか書いてあるが大袈裟では?なんて声も聞こえてきそうではあるが、私にとっては大きな節目だ。
自分の好きなこと、思いついたことを自由気ままにやる。適度な手間と適度な成果。そんな適当で時にはグダグダになってしまう私にとっては、「10」という数字はまさに「記念すべき」と言えるもの。全くの独りよがりではあるが満足している。
これまでの記事を振り返ってみると(振り返るほどの数ではないが)、飼っている愛猫のことと、久しぶりに始めた家庭菜園のこと、この2つだけ。
一方、ブログタイトルの下にあるキャッチコピーには、ほかにもいろいろ書いているが、「独学ピアノ」…2つ目に挙げているにもかかわらず、これについてはまだ記事を書いていないことに気がついた。
子供の頃から音楽にはあまり興味はなく、学校での歌やリコーダーもあまり上手くなかった。かといって全くの音痴かというとそこまででもなく、成績としては5段階の「3」といった感じ。
学生のとき、新歓で声をかけられクラシックギターのサークルに入った。楽譜もほとんど読めず、素質もなく、あまり上達はしなかったが、ギターサークルでの時間は、大学生活を充実させてくれた大きな要素の一つとなった。
大学卒業後は、ギターから離れ、元々、歌謡曲を聴いたりする習慣もなく、音楽に触れることはほぼなくなった。
そんな私がピアノを始めたきっかけはというと、家にあった電子ピアノである。
電子ピアノを買ったのは、今から10数年前。小学生の息子が突然ピアノに興味を持ってレッスンに通うようになり、家での練習用に購入したものである。
河合楽器のCA13Rというモデルの電子ピアノ。息子のピアノへの興味がどれくらいのものなのか、いつまで続くのか、半信半疑ではあったが、ピアノ経験のある嫁が、ある程度、鍵盤のタッチが良いものを選んだ。17万円くらいだったか。どの程度のものを買うのが良いのか全くわからなかったが、自分なりにはかなり奮発した記憶である。
息子のピアノ熱は数年で覚めてしまったが、その後、娘(←猫のことではなく私の娘のこと)がピアノを習うようになり、家での練習にまたその電子ピアノを使うようになった。
そんな状況の下、ある時、ふと電子ピアノの上に置いてあった楽譜集をペラペラとめくってみた。電子ピアノを購入したときに特典でもらった楽譜集で30曲くらい載っているものである。
「トルコ行進曲」、「エリーゼのために」、「別れの曲」などなど。音楽に疎い私でもすぐにメロディーが浮かんでくる有名な曲もいくつか収録されていた。
そんな中で目に留まったのがベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」第1楽章だった。
嬰ハ短調の分散和音が奏でる幻想的な曲である。学生時代、サークルの影響でクラシックをよく聴いていた時期があり、その時によく聴いていた好きな曲の一つ。
一定のリズムで進行していく曲で、聞く限り、また楽譜的にも簡単なのではないか。そんな全くの認識違いから、楽譜を広げ電子ピアノで弾いてみた。
ソドミ、ソドミ、ソドミ、ソドミ…
たった1小節にも満たないくらいの短いものだったが、自分が弾いたピアノであの幻想的な曲想が少し感じ取れ(たような気がして)、ものすごく感動した。
その時の感動が忘れられず、以降、時間のある時にちょくちょく練習をしていくことになる。
その後、練習すればするほど、その曲(月光第1楽章)が、聞くよりもはるかに難しいことを思い知らされることになるのだが…
これが、私がピアノを始めた経緯である。
10本目の記事で初めて独学ピアノのことを取り上げることができたが、これからもちょくちょく、私の自由気ままなピアノへの取組みについて書いていきたい。